「それじゃあお前は何も知らないのだな?」
「だからって何でも聞けばいいものじゃない」
「知らなくていいことは沢山ある」
「誰も教えてくれなかった」
「もしかして、何も聞いてないの?」
「ただの、誤魔化しだ」
「嘘に決まってる、そんなもの」
「信じて、なんて言えない」
「本当は誰なんだ、お前は」
「秘密だよ。誰にも言わないで」
「ごめん。驚いた?」
「あ、向こうに何か見えるよ」
「もうすぐ…ここにも奴等が来る」
「どこへだって行けるんだ」
「大丈夫、」
「きっともう終わる」
「夢なら、覚めて」
「これがなんだか君にはわからないだろう?」
「目を開けろ。そして前だけを見ていろ」
「それがお前の望んだ姿だ」
「恐いなんて、私が言うと思った?」
「ほら、手を伸ばして」
「さよなら」
「そこにはなんだってあるんだ」
「僕らには想像も出来ないよ」
「嬉しいのなら、言えばいい」
「哀しいのなら、泣けばいい」
「淋しいのなら、叫べばいい」
「楽しいのなら、笑えばいい」
「眠いのならば、休めばいい」
「お前のもとへ帰って来る」
「約束…しただろ?」
「忘れてないからな」
「覚えているよ、お前の笑顔」
「だから、ほら、また笑ってみせて?」
※「」は省略可