0501-0600

広がる哀しみとうさぎの尻尾
追いかける
これからについて
私の独断と偏見
プライド
僕だけのヒーロー
目的地と方向性
向かい合って
あの角を右に
滲んだ夕陽の所為にして

臆病だったのはきみの方だ
捕まえたら逃げ出して
そう約束したでしょ?
光と反対
裏返して表に返す
数字の羅列
不名誉な称号
腐敗してゆく
生きたあかしを残したいのだ
捨てるか拾うか

まだ大丈夫。
まだ愛してる。
まだ生きていける。
まだ聴こえてる。
まだ放さない。
まだ私の記憶は消えない。
だって聴こえない。
だって死ねない。
だって恐い。
だって君が居ない。
だって、私は君じゃない。
遣る瀬無い
揺るがない
触れない
壊れない
笑わない
避けられない
恐がらない
泣かない

やっぱり空は青かった
どこまでも広がる空
君が残した空色
空を横切る飛行機雲
手を伸ばした空の果て
穏かに浸蝕していく
その貪欲なまでの
君が好きで
いっそ食べてしまいたい
衝動に駆られて
僕は空中分解

それでも裏切られたと笑って
例えばそれが最後のひとつだったら
奥まで覗いて
抉るように
傷つけて欲しい
だから黙っておやすみの口付け
ほら そうやって 泣いて
どうしても譲れない
そう言って僕は
空に向かって

声を張り上げて泣いた
彼女のメンソールの香り
誰かに繋げる電子音
飲み過ぎた夜の次の日
毛布の隙間から見えるデジタル時計
頭痛が酷いのはアイツの所為
きっと午後から雨が降る
外れない天気予報
明けない夜はないなんて嘘
愛してるなんて嘘だ

愛らしい姉
向日葵の咲くあの丘で
唇を奪う
近付いてはならない
絶対不可侵領域
越えられない壁
溝は、永遠に埋まらない
伸ばした手の温度差
つかめない心の声
気付かない振りは得意だった

静かな部屋
音の無い世界に2人で
このまま、ずっと
終わりは必然で
はじまりとおわりと
壊れた世界は、二度と元には戻らない。
恋したベロニカ
同一線上の
服従して見せて

辻褄が合わない会話
終わらせる
終始無言で
浸水していく
こんなの愛じゃない
だから言ったのに
約束を交わした小指
君が居なきゃ始まらない
お決まりの台詞で口説いて
滅亡へのカウントダウン
99パーセントの殺意と1パーセントの愛情