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私のこと好きって言えばいいよ
愛してるって言ってごらん?
さようならって言ってみようか
大嫌いって本当に言えるの?
これが最後だって言ったくせに
ごめんねと笑う君
ありがとうと泣くあなた
おはようと眠る彼女
おやすみと怒る彼
さようならと喜ぶ誰か

いつだって君が
どこまでも広がる白さ
誰とだって交わる
何でも手に入る虚しさ
それじゃあ、なにを望む?
空に落ちていく夢を見た
隣に誰もいないときの安心感
不意に感じる絶望への希望
奇跡を信じる心と現実の狭間
未来から過去へ流れる今という私

さぁ、手を伸ばして つかみとるんだ
きっと誰かが泣いているんだ あの場所で
嘘吐き それでもきみは笑うね
信じているの いったいなにを?
愛してる ねぇそれも嘘?
夢の続きを見たくてもう1度目を閉じて見た暗闇
消えていく背中に夢中で手を伸ばしてつかんだ
崩れ落ちる塔のてっぺんでキミを待つ
最期が近付いてくる足音が聞こえる
どこかとおくにつれていってとねがうことしかできない

終わりがくることは始まりを意味している
めぐりめぐってぼくはきみへとたどりついた
だからどうか笑ってみせて
この手に余るほどの愛と幸せをちょうだい
腐敗してゆく世界を見届けるぼくときみ
世界の眠る丘
深く 深く もっと深く
溢れて零れたらまた掬い上げて
きれいな七色のキリン
明日を夢見る

手を放したのは だれだった?
振り返らないで 前だけ見つめて
お別れを言って その優しい声で
忘れてください きみのためにも
頬を染めたのは 夕陽の所為にして
もしも世界が始まりに戻るのなら
もしもキミが笑うのなら
もしも明日、目が覚めなかったら
もしも空が消えてしまったら
もしもあなたが私を忘れたのなら

笑うように泣く
ひとつのキスとふたつの心
わたしの愛 あなたの夢
焦がれる 焦がれる
虹色のクツを履いて踊る少女が見る夢
ゆっくりと蝕まれる身体
足掻いても逃げ出せない
交信が途絶えた瞬間の闇
追いかけてくる夜に還る
盗まれた心を溶かす蜘蛛

エンドレスマーチ
そっと目を閉じて
安らかな死の誓
枕を濡らす血の涙
焦がれて呼ぶ
見失う恐怖と、
手放す解放感を味わうように
それはまるで君のような
細かく切られた思い出の写真
滲んだ空を見上げる二つの眼

ムラサキの雲を追う
噴出すオレンジ
ワインレッドを傾けて
小指のシルバーリング
渦巻くようなグレーの穴
背中合わせの狂気と狂喜
鋭く尖った舌先
角の無い四角
終わりの見えない螺旋階段
闇に堕ちる一滴のなみだ

どうせ死ぬのならせめて愛していると言って
置き去りの本心をそっと誰かに伝えて
涙の海で逢いましょう
こころに響くあいのうたを
さよならはまだ
崩壊する 壊滅する 終焉
終わりを告げろ
これがお前の望んだ未来なのだ
恐ければ目を瞑っていればいい
過去を振り返るなとは言わないけれど

バッドエンディングだと笑えるのなら
奇妙なサーカス
踊りながら雨降る丘へ
柊の葉の裏側の露
淋しさに鳴く鳥
放棄するがいい
永遠を描く筆先
独りの哀しみを乗り越えろ
死すら受け入れるその瞳
終わりを口にしたら